「タレントたちに罪はない」は、本当か
このようなことを60年以上も続けてきたといわれるジャニー喜多川による少年への性的虐待事件は、ギネスブックに載ってもおかしくない。
しかし、このままいけば、ジャニー喜多川のことは忘れ去られてしまうのではないか。
この会見は始まりにすぎない。ここから、彼の少年への性的虐待事件の全容を明らかにしなければいけない。
それにはメディアの責任も厳しく問われなければならないこというまでもない。
「頑張っているタレントたちには罪はない」
よく聞くジャニタレ擁護論だが、本当にそうだろうか。
そこには、彼らもある意味で「被害者」なのだからという意味合いを含んでいるように思う。
しかし、現在、タレントとして活躍している中には、仲間が、ジャニー喜多川から口腔性交や肛門性交をされているのを知りながら、口を閉ざし、結果として多くの被害者を出すことになってしまったことに“加担”した人間がいるのは間違いない。
週刊新潮(9月14日号)は、特別チームが調査報告書で触れなかった「重要な観点」が抜け落ちていると指摘している。
「ジャニー氏の少年愛こそが、ジャニーズ事務所の事業の根幹をなすものである。そこに疑義を呈することはジャニーズ事務所の事業を否定することと同義。故に上層部は誰も問題を指摘できなかったのではないか」
異能なき今、帝国が崩壊するのは必定
先の平本氏は、
「そもそもジャニーズはジャニーさんの少年愛から始まっています。少年が好きじゃなかったら少年を見ることも集めることも、何もしなかったでしょう。ジャニーさんの少年好き、少年愛、審美眼があったからこそジャニーズのビジネスが成功したのは明らか。ジャニーさんが“この子いいなぁ”と思ってデビューさせ、メリーさんがビジネス面を請け負い、その結果、本当に巨額を稼ぐ事業になったのです」
特殊な才能が、自分の欲望を満たすだけではなく、ビジネスにしたことで、帝国と呼ばれるまでになったのだ。その異能がいなくなったのだから、帝国が傾くのは必定。
東山社長は、帝国が崩壊するのを見届ける役割を担うのではないか。そんな気がしている。