たとえコロナを周囲にうつしても謝る必要はないが……
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行してから数カ月が経ちました。
5類以降に伴い、法律に基づいた外出自粛の要請などはなくなり、感染対策は個人の判断に委ねられています。もちろん、高齢者など重症化リスクの高い方を守ることを心掛ける必要はありますが、マスクを着けるも外すも個人の判断が尊重されます。
当然、自分が感染しても言う必要もないし、仮に相手を感染させてしまったとしても謝る必要はないというのは大前提ですが、だからといって、「会った次の日に感染が分かったら、連絡をした方がいいか?」「逆の立場で何も言われないのもなんかモヤモヤする」という声も実際にあるようです。きっと対人関係を大切に考えるからこそ感じるお悩みなのではないでしょうか。
一歩引いて見ると、これに似たような状況って、家族、地域や職場づきあいなど社会生活を送っていると直面することがあると思うのです。そこで、今回は、5類以降後のコロナ感染で、謝る必要はないけど、「なんかモヤモヤ」を解消したいときの伝え方を考えてみましょう。
コミュニケーションは先手必勝、自分から告げる
言いにくいことや、伝えるべきか悩んでいるときに参考になりそうな、コミュニケーションの2つの考え方をご紹介します。
1つ目がコミュニケーションは「先手必勝」です。例えば、あいさつは、相手にされる前にする、「お元気ですか?」「お久しぶり」などの声掛けも相手にかけてもらうのを待つのではなく、こちらから声を掛けた方が好感を持たれ、対人関係が深まるといわれています。情報も、第三者づてやうわさ話で聞いて、「こうだと聞いたけど、本当なの?」と当人に確認して後から「実は……」と言われるより、直接本人から聞いたほうが誠意を感じるものです。このように言うかどうか迷ったら、なるべく早めに伝える方が、その後の関係をこじらせることが少ないようです。