明治・大正期の新聞には「人肉の切り売り」という衝撃的な記事が載っている。ノンフィクション作家の中山茂大さんは「『人間の生き肝や脳味噌が万病に効く』という迷信があり、人肉が取引されていたようだ。また、火葬場の火夫が遺体を損壊し、人肉や内臓、金歯などを転売する事件も起きていた」という――。
明治・大正の火葬技術は未熟だった
明治・大正のころは火葬技術が未熟で、遺体が焼き上がるまで一晩かかることもあった。そのような時代、火葬場に住み込みで働く火の番人が不可欠であった。
当時の火葬場は人里離れた山奥にあることが多かった。そうした火葬場に住み込みで働く人々が、地元民に奇異な目で見られたであろうことは想像に難くない。
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