「接待ゴルフ」は仕事とみなされない

例えば、上司に命じられて宴会場を手配し、当日は受付で参加者を迎え、会では司会を担当したり、仕事上のメールをその場で送信する場合は、仕事の色が濃くなります。

そのため、時間外の接待であれば残業代の請求が可能と考えます。

また、プレゼン後に顧客から直接フィードバックがあることを想定して、あらかじめ会食の場を設けることも仕事の性質が強いといえます。

一方で、接待が仕事としてみなされないケースもあります。

ゴルフのように参加者にとってレジャー性が高いもの、取引先との関係強化のために自発的に行う飲み会などは、仕事との関連性が薄く、会社の指揮命令下にあるとはいえません。

よって、時間外や休日に行われても残業代を請求することは難しいでしょう。

「接待ゴルフ」は仕事とみなされない(※写真はイメージです)
写真=iStock.com/MichaelSvoboda
「接待ゴルフ」は仕事とみなされない(※写真はイメージです)

ビジネスランチとは別に休憩が必要なケースも

さらに、コロナ禍で増えてきたビジネスランチも同様です。1日8時間という枠内でのことであれば、仕事に強く関連していても残業代は発生しません。

ただし、仕事の性格が強いビジネスランチの場合、その時間とは別に会社は労働者に休憩を与えなければなりません。

連日の接待は心身にも負荷がかかります。上司に対処法を相談してみましょう。