根本的な問題は政府の失政にある
日本の借金は1000兆円を超えて、世界ダントツの額です。その原因を、「高年者が増え、年金や福祉予算が膨ぼうだい大になったため」と、高年世代に押しつけています。しかし、膨大な財政赤字の大部分は以前に作られ、その原因は明らかに失政にありました。政府は、その失政を謝らないどころか、高年者の責任にしているのですから、実にけしからん話です。
現在の高年世代は何も悪いことをしていません。ほとんどの人は、きちんと所得税も消費税も払い、年金保険料と健康保険料を納め、介護保険料まで支払っています。つまり、国にずいぶんと貢いできているのです。それなのに、国の借金の原因とされ、老害とまでいわれる。こうした理不尽に、私たちはもっと声を上げましょう。社会の矛盾に対する怒り、理不尽なことに対する怒りは、極めて正当な怒りです。
そうした怒りは生のエネルギーとなり、心身の健康にも必ずよい効果をもたらします。というわけで、私は声を大にしていいます。老害なんていわれ、政府の失政の責任を負わされ、黙っているのは、もうやめようではありませんか!