内にこもりがちな下流のキャラクターは、今回の調査でも随所に見て取れた。例えば1日のうち一人で過ごす時間は、下流がもっとも長い。逆に、家族や友人と過ごす時間がもっとも短いのも下流だ(図19)。またテレビの視聴時間も下流ほど長く1日3時間以上という層が4分の1に達した(図20)。袖川芳之氏は、下流のテレビ好きを次のように分析する。
「人は誰かに承認されることで幸せを感じます。ただ、下流の人は人と直接対話することを面倒くさがり、毎朝『おはようございます』と語りかけてくれるキャスターと想像上のコミュニケーションを取ることを選んでしまう。それが長時間の視聴に表れている」