痴漢犯罪に対する社会の認識は、どのように変わってきているのだろうか。漫画家の田房永子さんは「地下鉄やJRの駅構内に掲示される痴漢犯罪の啓発ポスターは、以前は、被害者だけが行動を起こすことが前提になっていたが、最近は周囲の人たちが助けることが前提になっている。その背景には、ここ10年の社会全体の痴漢に対する認識の変化があるのではないか」という――。
少し混み合っている地下鉄車内、並んでいるつり革
写真=iStock.com/TheNewGuy03
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痴漢犯罪の啓発ポスターを見て受けた衝撃

先日、都営地下鉄でこのポスターを見かけて衝撃を受けました。

都営交通による、痴漢犯罪の啓発ポスターです。