「ウエストマイナス10センチ」を目標にする場合

そこで、まずは「余計な部位の脂肪をなくす」ことを本気で計画してみましょう。

メインになるのは有酸素運動と食事制限です。ここで、筋トレは地道に継続することで基礎代謝の面で有利になりますが、やはり短期的な消費カロリーのインパクトにおいては、有酸素運動や食事制限に及びません。有酸素運動については、「いかにこまめな移動や身体活動で消費カロリーを稼いでいくか」が勝負です。食事も同様に、無理をすることなく、平均的に量を落としていきます。

例えば、今よりも「ウエストマイナス10センチ」を目標にするとします。第1回記事〈メタボ健診の「腹囲測定」はアテにならない…そんな健康診断で「本当に注意するべき項目」を医療記者が解説する〉で便秘が腹囲を大きくすることに触れましたが、純粋な脂肪燃焼のみで「ウエストマイナス10センチ」を達成しようとすると、どうなるでしょうか。

個人差はあるものの、ウエスト1センチ減=脂肪1キロ減と言われます。つまり、「ウエストマイナス10センチ」とは「脂肪10キロ減」と同じことを意味しています。実は、わりとハードな目標であることが実感できたでしょうか。これを実現するためには、最初だけ、しっかり計画を立てることが必要です。計画さえ立ててしまえば、あとはそれに沿って生活するだけなので、安心してください。

「7万2000キロカロリー減」という途方もない数字だが…

さて、脂肪10キロを落とすには、一体どれくらいのカロリーをマイナスにすれば良いのでしょうか。ここで、脂質1グラムは9キロカロリーです。しかし、人間の脂肪は「脂肪細胞」という細胞の中に、脂質と水が一緒に蓄えられています。このうち脂肪細胞の約8割が脂質で、残り2割ほどは水分。つまり、脂肪1キロであれば、その中にある脂質は800グラムほどで、つまり7200キロカロリーということになります。

10キロであれば7万2000キロカロリー。この分、カロリーの収支をマイナスに傾ければ、ウエストマイナス10センチを達成できることになります。

やはり途方もない数字に思われますが、それは期間を設定していないからです。

ここでもし、みなさんが健康診断の結果を受け取った後だとしたら。良いタイミングなので「次の健康診断」、仮に半年後を目標にしてみませんか。半年後なら、30日×6カ月で180日の時間があります。7万2000キロカロリーを180日で割って、1日あたりにすると400キロカロリーです。1日あたり400キロカロリー分、カロリーの摂取と消費のバランスを、消費側に傾ける、ということです。