小学校の教師はどう対策をしていけばいいのか?

現在ChatGPTは「12歳以下は使用不可、18歳未満は保護者の許可が必要」という年齢制限がされていて、小学生が自分のアカウントでは使うことができない。だからといって、小学校段階では今までと同じ授業をしていけばいいという訳では、もちろんない。

学習指導要領には、「生きる力をはぐくむ」とある。生きる力とはどういうことなのだろうか? 一人一台タブレット端末が支給されるなど、学校の学びがデジタルに変わる一方、読者のみなさんが何歳であっても、基本的にはみなさんの子供のころと同じ教育がいまだに行われているのが現状である。

つまり、まだまだ学びが「教科書の内容を理解する学び」であり、「社会を生きるための学び」にはつながっていないのが現状ではないだろうか? 少なくとも私は、全国の授業を見てきた中でそう強く感じている。

今は、変化の激しい時代であり、予測不可能な時代である。そんな時代に必要なことは、知識の詰め込みではなく、好きなことにとことん没頭できる力であるはずだと考える。

必要なのは「詰め込み」ではなく「探究型」の学び

小学校の授業で考えてみよう。小学校3年生の学習では、虫について学習する。とんぼの足は、胸から6本出ているが、その知識を詰め込むことは、これからの人生にほとんど役立たない。むしろ、理科嫌いを作ってしまうだろう。

それであれば、とんぼのいる公園でひたすらとんぼをつかまえることの方が、子供たちの学びは深い。とんぼを捕まえるために工夫した経験、時には調べた経験は、これからの人生で役に立つだろう。

そうしているうちに、とんぼに興味をもち、調べる子が出てくるかもしれない。

「先生! とんぼの足って、胸から6本出ているよ!」

なかなかこのようにいかなくても、公園で教師が問いかければいい。

「とんぼの足の秘密について、見つけてみてごらん! さあ捕まえてみよう」

これから多くの児童用タブレット端末もモバイル通信のLTEに対応してくるだろう。公園でその場で調べることもできる。そこで、ChatGPTのような技術を使って、対話しながら調べる学習が当たり前になることも、遠い未来ではないだろう。

公園で地図を見る三姉妹
写真=iStock.com/kokouu
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