自分の「市場価値」を上げる方法

「本業を頑張る」といっても、

「いま勤めている会社や、配属されている職種にしがみつけ」

というわけではありませんし、また、

「絶対に副業なんかするな」

と全否定しているわけでもありません。

本業に熱を入れず、副業にも適当に取り組む――。そういう「中途半端」な取り組み方はやめなさい、といいたいのです。

本業の役に立つのなら、副業をしたっていいでしょう。十分に力がついて、新たなステージに進めるのなら、転職や起業をしてもいい。

ようするに目標をただ単に「年収を上げる」ことではなく、

「自分自身の市場価値を上げる」

ということに置くのなら、むしろ転職や副業をすすめたいくらいです。

では「本業に役立つ副業」とは、どんなものか。

ひとことでいうなら、ステップアップに求められる能力を磨くための“道場”として機能するものです。

池本克之『「それでも稼ぐ人」33のルール 景気も、環境も、学歴も、年齢も、この人には関係ない』(三笠書房)
池本克之『「それでも稼ぐ人」33のルール 景気も、環境も、学歴も、年齢も、この人には関係ない』(三笠書房)

何かに特化した技術や能力といったものは、どんな分野であれ、繰り返し練習することで磨かれます。

剣豪・宮本武蔵もいっているではありませんか。「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」と。

私が学生時代に鍛錬を積んだ野球にも、「千本ノック」という練習がありましたが、あれも“武蔵流鍛錬”の1つでしょう。

ビジネスだって、力をつけるためにはこの種の鍛錬が必要です。それを副業に求めるのは、なかなかいい方法だと思います。

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