相手のウソに騙されないためには、どうすればいいのだろうか。作家のエリック・バーカー氏は「人間はウソを見破るのが苦手で、成功率は平均で54%だ。このためウソ発見能力を高めることよりも、相手のウソをつく能力を低下させることに取り組んだほうがいい」という――。

※本稿は、エリック・バーカー『残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

男とマスク
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人は平均して5回に1回の頻度で嘘をついている

ある調査で、555個の性格特性を順位づけするように言われた大学生たちは、「嘘つき」を最下位にした。これは面白い。なぜなら平均的な大学生は、会話の約3分の1で嘘をついているからだ。大人の場合は、5回に1回だ。プロフィールの81%が真実を逸脱しているというマッチング系のサイトの話は置いておこう。