婚活男性の多くは、「(起)出会い→(承)恋愛→(転)交際→(結)結婚」と過程やストーリーを大切にして交際を進めていきます。恋愛の延長線上に結婚があると考えています。
一方で、婚活女性の多くは、「(結)結婚→(起)出会い→(転)交際→(承)恋愛」という順番になりがちです。まずは、結婚する相手としてふさわしいかプロフィールでチェックし、出会い、交際で人間性を確かめ、最後にせっかくだから好きになるか、というスタンスです。
この二人が交際を進めると、当然ながらミスマッチが起こります。恋人同士のような甘いデートを求める男性を、女性はじれったく、子どもっぽいと感じるのです。そして、「つまらない」「結婚相手に向かない」と離れてしまうのです。
オタク男性が、自分のオタク話を楽しそうに話すことなど、論外です。女性が求める結婚とは何も関係ありませんから。
「起承転結」より「序破急」
私が提唱する「戦略的オタクの婚活」は1年以内の短期決戦です。
そのため、「起承転結」で物事を進めるのでなく、「序破急」で考えたほうがわかりやすいです。エヴァンゲリオンのタイトルでよく知られましたが、「序破急」とは、能や浄瑠璃などの物語の流れを表す言葉です。
「序」で問題提起やテーマ設定をし、「破」で期待や興味を抱かせ、「急」で感動や満足感を与えます。
これを婚活に当てはめると、
序:結婚したい人か(プロフィール・お見合い)
破:人として興味があるか(仮交際)
急:結婚して幸せを感じるか(本交際)
といったところです。
恋愛の延長としての交際なら、「起承転結」でゆっくりと、お互いの性格や考え方をすり合わせていけばいいですが、婚活での交際にそんな暇はありません。激流をカヌーで下っていくようなイメージで、結婚というゴールに突き進んでいきます。
それができないなら、その人とは「縁」がなかったということです。最終話まで無理して観ないで、新しい交際を進めていきましょう。
「交際したくらいでハシャグな!」
オタク男性に多いのが、交際=恋人=結婚と考えて、暴走を始めるケースです。
お相手を探しているときは、「どうして誰からも申し込みがこないのか」とうつっぽかったくせに、交際が決まると手のひらを返したかのように躁に転じます。
すると、交際相手に対し「すぐに会おうとする」「やたらと馴れ馴れしい」「体を触る」「LINEを送りまくる」「マウントを取りたがる」など、急激に女性との距離をちぢめたがるのです。特に一度も女性と交際したことのない人が、このような事態に陥りやすいと言えます。