今は雇っていたお手伝いさんもやめ、専業主夫。すべての家事を担い、入籍したばかりの妻の弁当もつくる――。

激しいリストラを生き残った理由

「社内ではジャケットを脱ぐことが多いので、シャツにはこだわっています」

上質なシャツに身を包み、余裕のある口調で話すのは、外資系金融で働く根本雄一さん(仮名、30歳)。リーマン・ショックで「これまで経験したことのない」ほどの人員削減の中、見事生き残ったうちの一人だ。「部署によっては半数以上が切られました。専門スキルが高い人が残りましたが、結局は、上層部の意向次第です」と話す。