2022年下半期(7月~12月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事ベスト5をお届けします。国際部門の第4位は――。(初公開日:2022年9月9日)
ロシアはウクライナに軍を進めるかたわら、サイバー空間でもウクライナを攻撃しているとされる。だが、テレビ東京の豊島晋作記者は「ロシアのサイバー攻撃のレベルは世界有数といわれるが、今回の戦争では実力をまったく発揮できていない」という――。

※本稿は、豊島晋作『ウクライナ戦争は世界をどう変えたか 「独裁者の論理」と試される「日本の論理」』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

ロシアのプーチン大統領
写真=SPUTNIK/時事通信フォト
ロシアのプーチン大統領

「実力」をまるで発揮できていない

もともとロシアは、サイバーセキュリティの世界ではレベルが高いことで知られていた。IT人材が豊富で、サイバー空間での存在感も大きい。特に他国への攻撃では、非常に先端的な技術を駆使している様子が散見されてきた。