1000万円→2000万円までの時間軸は「早い」
STEP03 投資金額が1000万円を超えると、成長スピードが急加速する
コツコツと配当株投資を続けていけば、投資金額が1000万円の大台を突破する日がやってきます。
これが配当株投資の真骨頂ともいえる第3ステップに突入した合図です。
投資金額が1000万円を超えると、企業からの配当金は30万円から40万円に達していると思います。
さらに「追加投資」、「再投資」、「増配」を続けることができれば、これまでとはまったく違う風景に出会うことになります。
配当金ダルマの成長スピードが変速ギアを入れたように一気に加速して、見る見るうちに大きくなっていくのです。
その感覚を数字に置き換えて考えてみると、次のようになります。
●「1000万円」→「2000万円」=1000万円を「2倍」にするだけ
●「2000万円」→「3000万円」=2000万円を「1.5倍」にするだけで済む
これはあくまでニュアンスを伝えるための計算ですから、株式市場の動向や個人の投資内容によっても違いが出ますが、感覚的にはこの数字が示す通りです。
私の経験でいえば、500万円を超えたあたりでは「まだまだ遠いな」と思っていたのですが、1000万円を突破すると「あれ、あれ?」と思っているうちに、気がついたら2000万円に到達していたという感じです。
市場に恵まれたり、企業の増配が続いたこともありますが、「ここからは早いな」というのが実感です。この1000万円超えの第3ステップが、その後の資産形成の加速度を上げていくための大きなターニングポイントだと思っています。
「投資マインド」と「エンジン」は十分に暖まっている
この段階までくれば、無理して労働収入から「追加投資」をする必要はありません。
追加投資をすれば、それだけ成長スピードが速くなりますが、配当金からの「再投資」と企業の「増配」という2つのエンジンが暖まっているため、十分な威力を発揮してくれるからです。
私がツイッターで「1000万円を超えると、成長スピードが速い」と発信したら、「その後にリーマン・ショックみたいなことが起こったら、下がるスピードはもっと速いぞ!」という意見が寄せられたことがあります。
株式投資では、当然、そうしたリスクもありますが、それを言い出したらキリがないと考えるようにしています。
どんなことにもリスクは付き物ですから、そうなったら、そうなった時に、「自分がやるべきことを、きちんとやる」だけだと思っています。
リーマン・ショックの時でも、しっかりと利益を上げている企業はあり、変わらずに配当金を出しています。
株価が下がれば、逆にそれをチャンスと考えて、これまでと同じように淡々と株を買い進めていく覚悟が大切です。