今日あった「よいこと」を3つ書き出す

医学やメンタルヘルス誌“Journal of Medical Internet Research Mental Health”に掲載された2018年の研究では、ポジティブなことを記載する「感情日記」 が、1カ月後に不安、抑うつ、全般的な苦痛の感情を減少させることを明らかにした。

米国ペンシルバニア大学のセリグマン博士は、うつの改善に役立つ、簡単なプログラムを提唱している。それはThree good thingsといわれるもので、「毎日就寝前に、その日にあった『よいこと』を三つ書き出し、これを1週間続ける」というものである。

このプログラムの効果を調べるために、セリグマン博士が、約60人の実験参加者に、プログラム実施の前と後に「うつ症候」テストと「幸福感」テストを行った。驚くべきことに、たった1週間で、うつスコアが激減し、その効果が6カ月後まで続いた。また幸福度スコアは日を追って確実に増え続けた。これらの結果は、『よいこと』を毎日書き出すことがきわめて大きな良いインパクトがあったことを示している。

今日あった良かったこと、あるいは誰かへの感謝をノートに書き出しみる。最初は1文だけの簡単な文章でもよい。友人に励ましの言葉をかけてもらって嬉しかった。夫が家事を積極的にこなしてくれて感謝している等々。

その光景を改めて思い返しながら書いてみる。じんわりと優しい気持ちが広がってくる。

“失敗”は“成功”のための必要なステップ

世の中には感謝とは反対に、常に不平不満を言っている人もいる。どこかに欠点はないかと粗探しをしている。対象とする人が失敗をすれば鬼の首を取ったかのように騒ぎ立てる。そんな人にはネガティブなオーラがまとい、人は遠ざかっていく。一緒にいると自分のエネルギーまで吸い取られ、疲れを感じた経験がある人も多いのではないだろうか。

そういう人はおそらく自己肯定感が低く、自分に自信がなく、人の欠点を見つけることが自分の存在意義となっているのだと思う。

西山直隆『こころのウェルビーイングのためにいますぐ、できること』(中央経済社)
西山直隆『こころのウェルビーイングのためにいますぐ、できること』(中央経済社)

物事の事象を良い面をとらえるか、悪い面をとらえるかは自分次第。事実自体は変わらない。事実は一つだが、考え方やとらえ方は人によって複数になる。

たとえば、一般的に悪い結果として認識される“失敗”という言葉。人は“失敗”を避けるように生き、“失敗”したことを恥じて隠そうとする。ネガティブな事象ととらえられることが多い。

しかし、かのトーマスエジソンはこう残している。「失敗すればするほど、我々は成功に近づいている」と。

失敗をどうとらえるか。エジソンにとっては、“失敗”は“成功”のための必要なステップなのである。いかなる事象をも、楽観的にポジティブにとらえるか。あるいは、悲観的にネガティブにとらえるか。

どうせならポジティブに捉え、次の糧にしたい。

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