転職をあっせんする「ヘッドハンター」は信用できるのか。ヘッドハンターとして25年以上活動する佐藤文男さんは「最初から年収アップを前面に押し出したり、転職を急がせたりする人には要注意。信用できるヘッドハンターは、転職する最適なタイミングを分析してくれるはずだ」という――。
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写真=iStock.com/Kavuto
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「国が認めたヘッドハンター」の見つけ方

年も改まり早1カ月、今年こそは転職をしてキャリアアップを目指す方も少なくないのではないでしょうか。その際にあなたの転職をサポートしてくれるのは、「ヘッドハンター」の存在です。そこで本稿では、25年以上ヘッドハンターとして活動してきた著者による、良いヘッドハンターとそうでない人の違いについて解説していきます。

ヘッドハンターを選ぶ際、まず初めにチェックしてほしいことがあります。それはヘッドハンターが勤務する会社が、厚生労働省からの人材紹介に関する許認可を得ているかどうかの確認です。

厚生労働省から正式に許認可を得ているならば、必ず許認可番号がそのヘッドハンターが所属している人材紹介会社のホームページに記載されているはずです。

ちなみに、弊社「佐藤人材・サーチ」の場合はホームページに許認可番号の「13-ユ-307056」が明記されています。この許認可番号の記載があれば、国が認めたヘッドハンターとして信頼できるとみなして良いでしょう。

さらに、人材紹介会社の団体にあたる「一般社団法人日本人材紹介事業協会」(人材協)に所属しているとさらに望ましいと言えます。

人材紹介会社サイトのどこを確認するか

続いては、ヘッドハンターが所属している人材紹介会社が、人材紹介業務に今まで何年携わってきたかを確認しましょう。設立から10年以上の歴史がある人材紹介会社であれば、まずは安心して良いと思います。

そして最後に、ホームページを確認して人材紹介会社としての基本的な経営理念を確認しておくようにしましょう。例えば弊社の経営理念は、「一期一会を大切に人材紹介を通じて社会に貢献する」としています。

1人のヘッドハンターとして、人材紹介に対するスタンスは経営理念の言葉1つに反映されます。経営理念があるかどうかだけでなく、内容を確認しておくことでヘッドハンターが所属する人材紹介会社の仕事に対する姿勢を垣間見ることができます。