すねているときは「プンプン」と鳴く
発情期にオスとメスが鳴き合う「恋鳴き」。このときの声はヤギに似た「メェーメェー」、やがて興奮状態が高まると「キュルルルル、キュルルルル」と甘えるように鳴きます。実は、ほかにもいろんな声で鳴くんですよ。
びっくりしたときには「ワン!」。怒ったときは「ウォー」と吠えます。
生まれたばかりの赤ちゃんはとても大きな声で鳴きますが、音にすると「ギャーギャー」。少し大きくなるとそれが「アーンアーン」と聞こえることもあります。
満足した時には「ググッググッ」。そして、甘えるときには鼻を鳴らして「フンフン、フンフン」だったり、「キュンキュン、キュンキュン」。
おとなのパンダでめずらしいのは「トゥルルルル〜トゥルルルル〜」という鳴き声。これはお父さんパンダの永明が、竹が欲しいときに出す音です。はっきりとはわかりませんが、鼻を鳴らしている感じに聞こえます。
あと、すねているときには、「プンプン」と鳴きます。これは、子育て中のお母さんから、体重測定などで赤ちゃんを預かったときによく聞きます。「わたしの赤ちゃん、返してちょうだい!」ってすねたとき、「プンプン」鳴きます。
良浜は「プンプン」鳴きながら、座って前肢、後肢を組んで丸くなってすねるんです。おだんごみたいに丸まる姿を、「良浜のすねポーズ」と呼んでいます。野生下では、おとなのパンダは繁殖期や外敵に対応するなど特別なときしか鳴きません。
一方、子育て中はさまざまな鳴き声で母子がコミュニケーションをとります。アドベンチャーワールドのパンダたちは、竹が欲しいときだけでなく、スタッフに対してよく鳴きます。ご来園の際は、パンダの生の声にぜひ、耳を澄ましてみてください。