シニアほどひと儲けできる
メルカリについて、もう少しだけ触れておきましょう。
私はもっぱら買うのが専門なのですが、だからこそ気づいたことがあります。それは、「こんなもの、絶対に売れっこない」というものが、誰かにとってのお宝だったりするということです。
私は先日、あることがきっかけで「ポロンちゃん」というおもちゃが好きになりました。
ポロンちゃんは、老舗玩具メーカーであるローヤル株式会社から1960年頃に発売が開始され、今でも愛されている赤ちゃんにやさしい音色のおきあがり玩具です。昭和のベビーブーム時代には出産祝いに贈られ、たくさんの家庭で赤ちゃんを見守っていたそうです。
そんなポロンちゃんをメルカリで探したところ、見つけ出すことができました。
そしてもうひとつ、『こちらアポロ』という集英社から1969年に刊行された理科学習漫画です。
この本は、アポロ号の月面着陸成功で記念出版された、私が小学校のときにボロボロになるまで読んでいた本で、ひそかにずっと探していたのです。
これも、メルカリで探し出しました。今では非常にレアな本だと思います。
他にもメルカリでいろいろなものを購入しているのですが、こうした経験からもメルカリというのは極めて特殊なマーケットだといえます。そんなメルカリで、シニアの皆さんがひと儲けできると私は踏んでいるのです。
人生の履歴を探りながら商売をする
とにかく、メルカリでは思いもかけないものが売れる。「まさかこんなもの、世の中にほしい人はいないだろう」と思ったら大間違い。おそらく、普通に路上や公園でのフリーマーケットでは誰にも見向きもされないようなものが、メルカリというネットワークで世界へつながると、ひとりくらいはそういう特殊なものを欲しがる変わった人がいるものです。私もそのひとりかもしれませんが……。
そこで、自分の人生の履歴を探っていきながら、身の回りにあるものを一度整理してみてはいかがでしょうか。捨てようと思っているものの中から意外なお宝が発掘できるかもしれません。
また、自分の描いた絵や自分でつくった工芸作品などをメルカリに出品している方もいますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。