3 授業を生かすアクション(1) 授業の理解度をチェックする

「授業ではわかったの?」というママの質問に対して、雄也くんは「わかった」と答えました。本当はわかっていないのに、です。

これは雄也くんに限りません。多くの子供は何がわかっていて、何がわかっていないのか、自分自身の理解度を覚えておくのは苦手です。自分で解いているときにはよくわからなかった問題も、習って答えを「知る」と、全体が「わかった」気分になりやすいからです。

実際には理解していないため、家では解けません。帰宅してから「わかった?」と問いかけても、子供自身が自分の理解度を錯覚していますから、「わかった」という答えが返ってくるのです。ではどうするか。授業中に理解度の記録をどんどん残させればいいのです。

解いてみて自力でわかった問題は○、わかるけれど少し難しい問題は△、わからなかった問題は×。テキストの問題番号に印を書いていきます。親は○・△・×のバランスを見て、授業中の理解度を大まかに把握します。優先的に復習すべきなのが、△の問題。すぐに復習しないと△から×になってしまうので注意しましょう。