Answer(小川さんの答え)

1 基本の考え方 塾の授業は「ブラックボックス」

「学習サイクル」で最も管理しにくく、盲点になりがちなのが授業です。それは、授業が親に見えないところで行われている場合がほとんどだからです。ですから、子供がどんな授業を受けているのかくわしく知っているママは、意外に少ないものです。

子供がどう受けているのかが見えない、という点ではテストも同じです。しかし、テストは、問題用紙、答案用紙、成績表など分析するための資料を後から十分に得られます。それに対して、授業は子供が取ったノートしか中身を知る資料がありません。

先生が一生懸命説明をしてくれていたとしても、子供がノートに何も書いてこなければ、何を習ったのか親にはわからない。つまり、子供から授業内容を聞き出す以外に方法がないのです。

多くの親は子供が塾でどんな授業を受けているのか、気にしているものです。塾から帰ってきたら、「今日は何を習ったの?」と問いかけるママも多いことでしょう。子供が素直に答えてくれるうちはいいのですが、5年生にもなると反抗期も始まり、子供の口も重くなりがち。

塾の授業が、だんだんとブラックボックス化していくのです。さらにこういった事情以上に、私たち学習コンサルタントが、「授業管理は盲点になりやすい」と考える理由があります。