退所のすぐ後にキンプリの3人が脱退を表明
「芸能界から引退すると言っているようですが、『SMAP』の元チーフマネージャーの飯島三智さん(64)も引退すると言って、『新しい地図』を立ち上げました。タッキーも自分でプロダクションを設立するのではないでしょうか。少なくともタレント育成には今後もかかわっていくはずです。
2年前に、無名のメンバーを集めたJr.グループ『IMPACTors』のプロデュースをはじめたばかり。彼らのように急に滝沢という後ろ盾を失い、宙に浮くJr.の救済に動く可能性はあります」(音楽制作会社関係者)
滝沢退所の影響はすぐに出た。キンプリの平野紫耀(25)、神宮寺勇太(25)、岸優太(27)が、来年5月22日でグループを脱退することがファンクラブサイトで発表されたのである。
キンプリはジャニー喜多川氏の最後の傑作といわれ、SMAP解散、嵐が活動休止した後のジャニーズ事務所を支えてきた人気グループである。
今後は、キンプリの名前は残し、永瀬廉(23)と髙橋海人(23)の2人で活動を続けるという。まるでSMAPが解散した時と同じようではあるが、今回と違うのは、あの時は嵐や関ジャニなど、SMAPの後を補う人気グループがほかにもいたことと、ジャニー氏やメリー氏が健在だったことだ。
経営に対する考え方がまったく違った
週刊文春(11月17日号)によると、火種は、2019年7月9日にジャニー喜多川氏が87歳で亡くなったあたりから始まったと見る向きが多いようだ。
その後、2021年8月に姉のメリー氏も亡くなり、社長に就いたのがジュリー氏であった。
将来性のある才能を見出す「異能」に恵まれていたジャニー。経営やテレビ局への売り込みの才に恵まれていたメリー。類まれな2人によって、日本で初めての男の子たちだけのアイドルグループ事務所は、帝国と呼ばれるようにまでなってきたのである。
その2人がいなくなれば、誰が考えても、帝国を維持するだけでも大変な困難を伴うはずである。
滝沢氏は、ジャニー氏から後継を託されたが、彼のように金の卵を見つけ出す“不思議”な能力を持っているわけではない。
その上、週刊文春によると、
「ジャニーさんや滝沢は舞台やショーが中心で、メリーさんとジュリーさんはテレビと映画が中心。それゆえ経営に対する考え方が違う。ジュリーさんは叔父を『天才プロデューサー』と認めつつも、一定の距離を置いていました」(ジャニー氏の知人)
ジュリー社長はスイスの有名寄宿学校を出て、上智大学に入学。卒業後はフジテレビに就職したが、数年で退職している。