マイナス印象を与えない「条件・待遇」の聞き方

先ほど、条件・待遇に関する質問は避けたほうがいいとお伝えしました。とはいえ、条件・待遇面も当然気になりますよね。

転職エージェントを介して応募する場合、これらの質問は転職エージェントに聞けば確認してもらえます。自主応募の場合は、次のような聞き方をすればマイナス印象を与えることを避けられるでしょう。

● 企業側から聞かれたタイミングで答える

条件面は選考プロセスのどこかのタイミングで人事担当者から聞かれるはずです。それに答える形で要望を伝えたり質問したりしましょう。相手から聞かれた項目とは別の条件・待遇について聞きたい場合も、このタイミングで「ついでに確認」という流れで質問することをお勧めします。

● 先に「仕事」について質問する

企業側から聞かれるまで待っていられない、早い段階で確認したい……ということもあるかと思います。

その場合、「質問はありますか?」と聞かれたとき、まずは上記で挙げた「仕事」に関する質問をして、そのやりとりが終わった後、「もう一つ、確認しておきたいことが……」と切り出すといいでしょう。「仕事」を最優先事項とする姿勢を見せてください。

なお、コロナ禍以降は「テレワークはできますか」という質問をする人も増えました。質問そのものはNGではありませんが、今はまだ多くの会社がテレワークと出社の最適なバランスを模索している状態です。

会社側の事情を考慮せず、「どうしてもテレワークがしたい。できますか」と主張するのは控えてください。この場合、「コロナ禍ではテレワークを導入されたのですか。今後はテレワーク制度を運用していかれる予定はありますか」などと投げかけるといいでしょう。

どのような逆質問をするにしても、その質問をすることで「権利主張」と捉えられるような聞き方は避けたいものです。企業側の事情にも配慮することを忘れないでください。

(構成=青木典子)
【関連記事】
「これでは読む気にもなれない…」一目見ただけで即不採用が決まる転職の「応募書類」の共通点
「当社は第1志望ですか?」「給与はいくらほしい?」転職面接の"答えにくい質問"への最強の回答
東大卒、営業成績1位…学歴も実績も申し分ないのに転職面接で落とされる人が勘違いしていること
有名大学から大企業に進む若者は見落としている…どんなに経済が不安定でも生き残れる"最強の職種"
40代からの再就職で「役立つ資格」「役に立たない資格」