稲盛氏の予言「3年後の2025年に日本は“衰”のどん底」
稲盛氏は歴史を俯瞰する目も持ち、「日本は40年ごとに“盛”と“衰”を繰り返す」が持論だった。
・幕末・明治維新(1868年)=「衰」
・日露戦争勝利(1905)=「盛」
・太平洋戦争敗戦(1945年)=「衰」
・プラザ合意(1985年)=「盛」
・日露戦争勝利(1905)=「盛」
・太平洋戦争敗戦(1945年)=「衰」
・プラザ合意(1985年)=「盛」
――のように、「盛」の頂点と「衰」のどん底が40年ごとに到来する。
この法則にしたがえば、3年後の2025年に、日本はまた「衰」のどん底を迎えることになる。その可能性は否定できない。冒頭で紹介した本も、その危機意識から発案されたものだった。書名の『燃える闘魂』はフィロソフィにある言葉だ。
日本をいかに再生するか。稲盛氏の遺志を継いで、われわれも悩んで、悩んで、答えを探さなければならない。