「浪費」こそが明日への「投資」になる場合も
私は離婚を経験していますが、それを「失敗」だとは思っていません。離婚するかどうかという悩みの中で出会った職業がファイナンシャルプランナーであり、今はそれが私の天職です。辛い経験が私にとって「投資」になり、それによって現在の「消費」や「浪費」が可能になっているように思います。
また、一見無駄なように思える「浪費」こそ、ストレス解消や心の潤いという意味でとても意味のある明日への「投資」ではないでしょうか。「推し活」なんてまさにその代表ですよね。
私のお客さまで70歳で亡くなった方がいるのですが、彼女はミニマリストの先駆け的な方で、亡くなる時には1億円も貯蓄がありました。ただ独身だったことや交友関係も狭かったことで、結局その1億はほとんど国のものになったそうです。
このまま家と会社の往復を続ければ、順調に水野さんたちのお金は増えていくでしょう。でも、まだ彼女たちは若い。そして、本気になればいつだってお金が貯められるスキルがあります。であるなら、「経験値」という財産をもう少しお金を使って貯めていってもいいのではないでしょうか。
(構成=小泉なつみ)