※本稿は、池谷敏郎『血糖値はたった1分の習慣で下がる!』(秀和システム)の一部を再編集したものです。
ざっくり1日で帳尻が合っていればいい
大事なのは、1日のトータルでバランスをとることです。
たとえば、「今日のランチはちょっと食べすぎたな」と思ったら、「明日は少なめにしよう」ではなく、その日の夜に、昼間食べすぎた分を差し引いて食べる。
数日とか1週間ではなく、朝起きてから夜寝るまでの間の1日の中で帳尻を合わせるのが大原則です。
とりすぎた糖質やカロリーを翌日に持ち越さない。これが“なんちゃって糖質制限”のポイントです。
食事をコントロールしにくいのが、人と一緒に食べる外食だと思います。
友人との食事会でも、仕事関係の会食や飲み会でも、血糖値や糖質のことばかり気にしていられませんよね。
「これ、糖質が多いから、いらない」なんていちいち言っていたら、せっかくの盛り上がりに水をさしかねません。
私も、人と一緒の外食のときには、出てきたものは、たいていすべていただきます。
先日も、息子の誕生日祝いで家族でレストランに行き、お腹いっぱいに食べました。お酒も飲んで、楽しいひと時を過ごしました。
せっかくおいしいものを食べに行くときには、楽しむ。それも人生においては大切なことです。
その代わり、ランチで外食したら、自宅での夕食は主食抜きで軽めに済ませます。
夜に会食がある日は、朝・昼に炭水化物を抜いて備え、運動もします。
そうやって必ず「その日のうちに」ざっくり帳尻を合わせるので、たとえ昼や夜にお腹いっぱいに食べても、肥満にはならないし、血糖値も悪くならないのです。
帳尻合わせをするにあたって、食事のたびに「朝のクロワッサンの糖質が○gだったから昼は……」などと計算しなくても、慣れてしまえば感覚的に分かるようになります。
慣れるまでの間だけ、以下の「よく食べるメニューの糖質量」と「GI値」のリストを見ながら、多いのか、少ないのか、何と同じぐらいなのかをチェックして、感覚をつかむようにしましょう。