ヒマをつくらない、嫌なことを思い出すのはヒマだから

「きのう道を歩いてたら、通行人がぶつかってきて、明らかに相手が悪いのに怒鳴られた。なんてムカツク奴なんだ」

こんなふうに、過去の嫌なことを思い出して、頭に来ることはありませんか? あるいは、突然、小さなころに体験したトラウマの記憶がよみがえってきて、嫌な気持ちになることはないでしょうか?

すべてとはいいませんが、嫌なことを思い出す原因の1つに「ヒマがあるから」というのがあると思います。

ヒマだから脳が嫌なことを思い出すのに労力を割さいちゃうんです。だって、好きなことに夢中になっているとか、トイレが我慢できなくて必死な時とかには、嫌なことなんて、はなから忘れてしまっているはずですよね。

嫌なことを思い出してどうしようもないなら、一度、めちゃくちゃ忙しくしてみてください。

大好きなアニメを見ながら踏み台を使った昇降運動をしてみるとか、好きな歌手のコンサートのDVDを12時間ぶっ通しで見るとか。

嫌なことを考えないような状態にいかに持っていくかが大切だと思います。

「何とかしてやりたい」は意味がない

嫌な目に遭った記憶を掘り返していると、相手を探しだして文句のひとつもいいたくなるかもしれないですが、それは意味がありません。

たとえば通行人に怒鳴られたという嫌な出来事があったとして、「文句をいってやればよかった」などと考えて時間を過ごすというのは、嫌な出来事の上に、重ねてさらに自分の時間と感情を使っているだけ。

要は、嫌な出来事を悪化させているだけにすぎません。もし、実際に文句をいえたとしても、「相手をらしめてやりたい」といった復讐の感情は満たされても、自分自身にとってはなんらプラスにならないのです。

忘れることが大事

ひろゆき『無理しない生き方』(きずな出版)
ひろゆき『無理しない生き方』(きずな出版)

嫌なことやトラウマをたびたび思い出すようになると、「どう対処したらいいだろうか?」と考えがちですが、嫌なことについて考えること自体が時間の無駄なのですから、忘れてしまったほうがいいのです。

仕返しをしたい気持ちもわかりますが、人生って同じようなことがいっぱい起きます。恵まれた人だと理不尽なことがあまり起きずに生活できるかもしれませんが、そうでない大勢の人は、たとえ自分が正しくとも理不尽な目に遭うことって、けっこうあるんです。

どうしようもないことは、アッサリあきらめるとか、そのことに関して考えないようにする。そういう習慣を身につけたほうがいいと思うんです。

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