※本稿は、『プレジデントFamily2022年夏号』の一部を再編集したものです。
Q 子供が自分から勉強をしません。自ら勉強したくなるいい方法はありますか?
A 漢字は漫画で、計算はお小遣いで
子供がやりたくないことをやらせること自体は、アメとムチを用いればできると思いますが、モチベーションの維持が難しい。一時的にやらせることができたとしても、学年が上がればアメとムチを使った手段は通用しなくなります。
子供に勉強をさせたいなら、必然性をつくるのがいいと思います。僕たち大人だって、外国語やプログラミングをいきなり「やれ」と言われてもやる気なんて出ませんよね。
例えば、漢字を学習させたいんだったら漫画を読ませればいいんです。親御さんも教科書より「週刊少年ジャンプ」や「なかよし」などの漫画を読んで漢字を覚えませんでしたか? 読み進めるうちに漢字を自然と覚えていきますし、ストーリー上、重要なセリフに知らない漢字が出てきたら自分で調べるかもしれません。
漢字だけでなく三国志や戦国時代、フランス革命などの歴史も漫画から学べます。
計算を教えるのであれば、お小遣いを与えて、自分で買い物をさせるといいと思います。「これとこれを買うには○○円足りないよね」と足し算や引き算を、高価なものを買うなら「お小遣い○カ月分だな」と掛け算や割り算を自然にするようになります。
僕の友達は、子供のお小遣いに利子をつけているそうです。お小遣いを一定期間預けておくと○%増える、みたいな。買いたいものがあるならお小遣いをどれくらい預けておけば買えるか、という複雑な計算を子供が自らするようになるそうですよ。
ちなみに自分が小中学生のときは学校の宿題をやる意味がよくわからず、まったくやりませんでした。本はよく読んでいたので漢字は読めましたし言葉の意味などもわかっていましたから。宿題をやってこないことで毎日先生に怒られていましたが、怒られることがわかっていても宿題をする気にはならなかったんですよね。
あの当時、やっておいたほうがよかったと後悔したことはありません。無理してやっても定着しなかったでしょうから。
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