場面1:「おはよう」「いってらっしゃい」の挨拶をしても無視される

言いがちな言葉「挨拶ぐらいしなさい」

言い換えの言葉「おはよう」「いってらっしゃい」を元気に明るく言い続ける

挨拶を無視される理由は単純で、「挨拶をしてもいいことがなかったから」です。せっかく挨拶をしたのに「声が小さい」「もっと元気に」なんて文句を言われ続けてきたら、誰だって挨拶したくなくなるでしょう? そんなことなら黙っていたほうがトク。だから、黙るんです。

無視されたくなかったら「挨拶するとトクをする」経験を積ませてやればいい。近所のおじさんやママ友に、子供が挨拶してきたら褒めてやってくださいと頼んでおくのも手ですよ。

親自身が元気に明るく挨拶し続けて、小さな声でも返事が返ってきたら、「嬉しいなあ」なんて、挨拶されると気持ちいいということを伝えてみてください。

場面2:「お前」「クソババァ」「うざい」など汚い言葉を発する

言いがちな言葉「そんな言葉遣い、やめなさい」

言い換えの言葉「それは傷つくな~」

親って指図が多いでしょ。早くお風呂に入りなさい。宿題したの? 早く寝なさいって。子供はそれ、全部やらなきゃいけないことだとわかっているんです。でも、目の前にゲームだの漫画だの誘惑が多くて、やらなきゃいけないことができない。そんな自分にうんざりしているところに親が先走って言ってくるから、ついつい「クソババァ」とか「うざい」という表現になる。

Boy making obscene gesture
写真=iStock.com/stineschmidt
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まあ、子供がやるまで待てない親の気持ちもわかるので、「指図するのも親の役目なの」と言っておくのもいい。そして、別個の人間としては、親だって子供の言葉に傷つくことがあることはしっかり伝えましょう。