NHKの朝ドラ「ちむどんどん」の視聴率がなかなか上がらない。なぜ人気がないのか。沖縄県民に取材したフリーランスライターの東野りかさんは「安室奈美恵さん、『ちゅらさん』で沖縄の地位は上がったのに、今回の作品で、沖縄県人は(番組制作をしている)本土の人に侮辱されているように感じているようだ」という――。
胸がどんどん(ワクワク)しない「ちむどんどん」
「もはや放送事故」
「貴重な受信料の無駄使い」
「ドラマのタイトルが“胸がどんどん(ワクワク)する”という意味なのに、全くどんどんしない」
NHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ、以下同)の「ちむどんどん」が、ネット上などで散々な評価を受けている。
視聴率はなかなか改善の兆しが見えず、朝ドラ史上最低に迫る勢い(※)。この朝ドラを見てモヤモヤした後に、ツイッターの「ちむどんどん反省会」の投稿を読んでスカッとするという、視聴者のねじれ現象も発生中だ。
※現在の「ちむどんどん」世帯平均視聴率は14~16%台で推移(ビデオリサーチ調べ/関東地区/以下同)。
ヒロイン比嘉暢子を演じる黒島結菜を筆頭に、仲間由紀恵、大森南朋、上白石萌歌、川口春奈、宮沢氷魚など出演俳優陣には厚みと新味があり、脚本家は人気の朝ドラ「マッサン」を描いた羽原大介と不安材料は見当たらない。
なのに、どうしてこんなに面白くないのか? ドラマの舞台である沖縄県民の声を交えながら検証したい。