難易度は高いがレバレッジの活用もお金持ちへの近道

レバレッジとは「てこの原理」を意味する言葉で、投資の世界では「自己資金の数倍、数十倍の取引をする」ことを意味します。たとえば、自己資金100万円で1000万円の物件を購入し、5%の家賃が得られれば1000万円×5%=50万円です。自己資金は100万円ですから、自己資金に対する単純利回りは50%になります(実際には経費などがかかるので手取りの利回りは低くなります)。

レバレッジが利用できる代表的な投資対象には、FX(外国為替証拠金取引)や不動産があります。ときどきFX長者の体験談などを見かけることがあると思いますが、レバレッジを利用して短期間で大きく儲けているのです。

レバレッジ投資で破滅する人は勉強不足

ただ、勉強もせずにレバレッジを利用すると、破滅します。大きなリターンを得ようとすると、大きなリスクがセットになっているからです。大きな資産を築く人は徹底的に勉強しています。マニアックなまでに研究してから投資しているのです。それができない人は、分散投資で人並みのリターンを得るのが無難です。

不動産がレバレッジを利用した投資であるのは、意外かもしれません。不動産をキャッシュで購入する場合には、レバレッジは利用していませんが、融資を利用して投資する人の方が一般的です。

たとえば、自己資金1割で9割の融資を利用して不動産投資をした場合には、10倍のレバレッジをかけています。不動産投資で大きな資産を築いた人が多いのは、レバレッジが利用できるからなのです。

とはいえ、レバレッジ投資はリスクが高い手法なので多くの人にとってはまねしない方がよいでしょう。それでも、短期間で資産を増やしたいと考えるのであれば、前述の集中投資とタイミングを計ることを心がけるといいでしょう。

では、実際にどのくらいの差が出るのか、数値を使って検証してみましょう。