短期間で資産を増やす人は分散投資よりも集中投資

一つ目は集中投資していること。分散投資は、リスクを抑えながらリターンを目指す手法です。平均的なリターンで満足できる人は国際分散投資で構いませんが、人並み以上にお金を増やしたいと考えるのではあれば集中投資を選択します。当然ながら大きなリスクを取ることになります。

二つ目は投資を始めるタイミングを見極めていること。景気は良くなったり悪くなったりします。好景気になってから、「みんなが投資をしているから自分も始めてみようか……」と思っても、すでに相場は上がっていて高値づかみをすることになります。

お金持ちは不景気になるのを待って投資しています。

不景気のときに投資するメリットは数多くあります。不景気のときには金利が低くなりますが、融資を受ける難易度が上がります。ただ、収入や金融資産といった属性を高め準備を進めてきた人は借りることができます。買うことができる人が少なくなるので、景気のよいときには考えられないような安い価格で物件を購入できる機会が増えます。これは不動産投資をする人にとっては大きなメリットです。

お金持ちは景気の波に乗って資産を増やす

多くの人は景気が悪くなると不安になって暗い顔になりがちですが、資産を大きく増やす人は「いよいよバーゲンセールがやってきた」と目を輝かせて投資に向かっているのです。

景気は循環していますので、好景気と不景気を繰り返します。お金持ちは不景気のときに投資して、好景気になったら利益を確定し現預金を手厚くします。好景気では次にやってくる投資のチャンスに備え、準備をしているのです。このサイクルを2、3回、繰り返すうちに資産は大きく増えているのです。

ディスプレーに表示された金融チャート
写真=iStock.com/da-kuk
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決断力も重要です。「いまがチャンス」だと思っても、すぐに行動に移せない人はお金持ちにはなれません。「幸運の女神には前髪しかない」と言われますが、まさにその通りで目の前にチャンスがやってきたときに迷わずつかめるかどうかが、お金持ちの仲間入りできるかどうかの分かれ目になります。思い切ってチャンスをつかむには、日ごろからの準備が欠かせません。以上の2つが短期間でお金持ちになった人の特徴ですが、もう一つ挙げるとすれば、レバレッジを活用している人も少なくありません。