働くことへの価値観の違いにはIメッセージで気持ちを伝える

「こんなに小さいうちから保育園に行くのね。かわいそうに」「そろそろ仕事を辞めて子育てに専念したら?」など、母親が働くことに否定的なことを言われ、理解がないことにイラっとすることも少なくないようです。特に、自分自身が、まだ子どもと一緒にいたいという気持ちが強いと、悪気がない一言でもナーバスになるものです。

そもそも、こうした発言は時代錯誤もいいところですが、長年その価値観を持ち続けてきたので今さら変わりません。自分とは違う価値観だと受け入れることも大切です。

とはいえ、嫌な気持ちになったら我慢をせずに言い返したいところです。そこでおすすめなのが「I(アイ)メッセージ」です。Iメッセージとは、主語を私=Iにして気持ちを伝える方法です。例えば「お義母さんは、どうしてそんなひどいことを言うんですか!」と、お義母さんを主語にしたYOUメッセージで話すと、批判的、攻撃的な印象になります。

一方、「(私は)そんな言い方をされると、つらいです/悲しくなります」と、私を主語にしたIメッセージにすると、相手への文句にならず、気持ちを伝えることが出来ます。あくまで、フォーカスするべきことは相手をやり込めることではなく自分の気持ちを伝えることです。

嬉しかった義母の一言、義母との良い関係づくりにやっていること

もちろん、世間には、帰省先でのイライラ体験だけではなく義母との仲良しエピソードもたくさんあります。ワーママが特に嬉しかったというのが、「いつも、仕事しながら子育ては大変ね、お疲れ様」「いつも忙しいでしょ、少しは休んでね」とねぎらいの言葉をかけてもらった時だそうです。思いがけない優しい一言に、うるっときた、という声も多くあります。

また、義母との良い関係づくりのためにやっているのが、マメな連絡。物理的に距離が離れていると頻繁に会うのは難しいですが、母の日や誕生日など大事なイベントには、贈り物をするなど大切に思っていることを伝えたり、子どもの運動会などのイベントがあったときには動画や写真を送ったりLINEをしたりと、連絡をマメにしているそうです。

もし親戚や近所づきあいがあるようなら帰省のたびに、親戚やご近所さんにもちょっとした菓子折りを持っていくといった礼儀と心遣いを忘れないようにするのもいいですね。気が利く嫁だと評判になれば、あなたも帰省中の居心地が良くなります。

そもそも世代も常識も違う親世代、考え方が違うのは当たり前。お互いを尊重しつつ良い関係を保ちたいところです。ただ、わかっていても心ない義母の一言に何かモヤモヤするときには、「私さえ我慢すれば」と溜め込まずに、適度なガス抜きをするのがうまくつきあう秘訣ひけつです。

言い返しのフレーズを上手に活用して、義母はもちろん、どんな相手ともうまくつきあえるコミュニケーションスキルを磨き上げましょう。

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