習い事や体験講座以上に大切なこと

また外遊びのかけっこなら「速く走れば短い時間でゴールする」「目的地までに何通りもルートがある」といったことが自然と身につく。

ゲームをしたりテレビを見たりすることも悪いことではないが、そればかりでは、経験の幅は広がらない。

「低学年はまだ親と一緒に何かをやるのが楽しい年頃。放っておくとスマホやゲームばかりやってしまうという子は、親ができる範囲でボードゲームやキャッチボールに誘ったり、工作を一緒にやったりするといいでしょう」

キャッチボール
写真=iStock.com/ziggy_mars
※写真はイメージです

お手伝いは絶好のチャンス

さらに西村さんは、家事の手伝いもすすめる。

「忙しいと子供にやらせるより自分がやったほうが楽と感じる親御さんは多いかもしれませんが、お手伝いこそ、物事の段取りを考えたり、優先順位を判断したりする力が身につくいい機会です。お手伝いの方法や習慣を子供に身につけさせるまでは大変かもしれませんが、子供が家事の戦力になると親は助かりますよね。玄関の靴を揃える、朝起きたらカーテンを開けるといった簡単なところから子供にまかせてみるといいですよ」(以下、後編へ)

(文=加藤紀子)
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