A. LANGE & SOHNE
A.ランゲ&ゾーネ
「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」
ブランド初となる永久カレンダー搭載トゥールビヨン。並外れた開発精神で既存の複雑機構を進化させるのはランゲが得意とするところだが、この新作にもそんな時計づくりが息づく。ブランドの象徴的デザインのオフセンターダイヤルとアウトサイズデイトに加え、ダイヤル外周のリングで月表示を行うという卓抜した発想で、煩雑になりがちな永久カレンダー表示をこれ以上ないほど簡潔に仕上げた。新開発の「キャリバー L082.1」を搭載。
AUDEMARS PIGUET
オーデマ ピゲ
「ロイヤル オーク 復刻モデル」
大胆かつ美しいデザインでラグジュアリー・スポーツという新しいスタイルの先鞭を付けた「ロイヤル オーク」の誕生から40年。節目を迎えた今年の一押しは、ファーストモデルを再現した復刻版だ。毎時1万9800振動というロービートで薄型の「キャリバー2121」を搭載し、ケース径も初代と同一にするなど、一部ディテール以外は忠実に再現されている。時を経ても色褪せないスタイルは、誕生当初から完成されたデザインだったことの証左だ。
BAUME & MERCIER
ボーム&メルシエ
「ケープランド クロノグラフ 42mm」
昨年、ブランドイメージのリニューアルとともにその象徴的モデルとして発表された「ケープランド」に、今年はブレスレットモデルが加わった。ポリッシュとサテンの仕上げを組み合わせたケース&ブレスレット、傷が付きにくいドーム型のサファイアガラス、タキメーターとテレメーターを備えたクロノグラフ……。この手の込んだ仕上がりでアンダー40万円という価格設定にはじつに好感が持てる。初めての機械式時計としても格好だ。
CARTIER
カルティエ
「タンク アングレーズ ウォッチ LM」
20世紀初頭に誕生し、ウォッチデザインの歴史にその名を残す「タンク」から新作が登場。レクタンギュラーケースやローマンインデックス、レイルウェイスタイルの分目盛りなど、タンクの美意識を受け継ぎながらも、厚みのあるケースや幅広のベゼルなどに新たな解釈を加えた。いつの時代も新しいラグジュアリーを提示してきたカルティエらしい、美しさと力強さが同居した現代的なエレガンスが際立つ。自社製の「キャリバー 1904 MC」搭載。