PIERRE KUNZ
ピエール・クンツ
「トゥールビヨン クリーン・スウィープ」
扇状の目盛りを針が進み、終点に達した瞬間に始点へとジャンプして再び表示を始める機構をレトログラード機構と呼ぶが、このメカニズムを独自にアレンジした時計づくりで知られるのがピエール・クンツだ。新作はレトログラードを応用した機構を備えたトゥールビヨン。20秒ずつに区切られた弧状の秒表示の目盛り上を、3本の秒針がリレーするように進むユニークな機構だ。ダイヤルを掃除するような秒針の動きからモデル名が付けられた。
RALPH LAUREN
ラルフ ローレン
「スポーティング コレクション クロノグラフ モデル サファリ RL67 45mm」
ウォッチコレクションの誕生から4年目を迎えた今年は、既存モデルのサイズやカラーバリエーションを拡充。スタイルをより強く感じさせる新作が目立った。中でも異彩を放つのがこのクロノグラフ。化学熱処理を施すガンメタル加工により、ステンレススチールケースをマットブラックに仕上げ、同時に表面の硬度も約3倍にアップ。ヴィンテージ加工を施したキャンバス・ストラップと合わせて、これまでにない男性的な精悍さが際立つ。
RICHARD MILLE
リシャール・ミル
「RM037 オートマチック」
機械式時計の常識を覆すような先進的な機構や独創的なデザインを打ち出し、腕時計開発の最先端を走るブランドのひとつとして揺るぎない地位を築くリシャール・ミル。最もスタンダードと言えるこの新作でも、巻き上げと時刻設定を切り替えるファンクション・セレクターに、調整が容易なビッグデイト、リュウズ操作による衝撃を低減する独自設計を採用した自社製のスケルトン・ムーブメントと、内容はこれ以上ないほど革新性に富む。
ROGER DUBUIS
ロジェ・デュブイ
「パルジョン クロノグラフ」
独特の世界観をもとに明確なスタイルを携えたコレクションを展開する近年のロジェ・デュブイ。「ベンチャラー(冒険者)」というイメージを体現したのがこの「パルジョン」コレクションだ。同ブランドらしい力強くもアヴァンギャルドなデザインに加え、内部には美観の証しであるジュネーブシール取得のムーブメント「RD680」を搭載。さらに精度面でもスイス機械式時計の精度基準であるCOSC認定クロノメーターというお墨付きだ。