たんぱく質食材と一緒に調理するのがおすすめ

ただし、じゃがいもは脂質と相性のいい食材なので、じゃがバターやコロッケなど、カロリーを増やす調理法も多く、食べ方には注意が必要です。ポテトチップスやフライドポテトなど、加工されている食品はカロリーオーバーになりやすいので、購入の際は成分表示表を見て、よく見極めてください。

おすすめの調理法は、ゆでる、蒸す、焼く。油で揚げると脂質が過剰になるため、できるだけ避けるべきでしょう。じゃがいも自体にもたんぱく質は含まれていますが、含有量はそこまで多くないので、たんぱく質食材と一緒に調理するのがおすすめです。

肉と一緒にオーブンで焼いてもいいですし、「肉じゃが」や「じゃがいもとひき肉のそぼろ煮」など、煮込み料理もヘルシーでダイエットメニューに最適です。肉だけでなく、サバやイワシ、サケなどの魚介類とも相性がいいので、レパートリーに加えておくと飽きずに楽しめます。

そのほか、じゃがいもを発酵食品と一緒に食べるメニューも大変おすすめです。みそやチーズをのせて焼いたり、みそ汁に入れたりするだけで、腸の善玉菌が増えて腸活にもつながります。個人的には、色々な鍋料理にじゃがいもを入れるのが好きで、よく食べています。煮込むと柔らかくふわふわになって、食べやすく、とてもおいしくなります。ぜひ、試してみてください。

また、かぼちゃもダイエットには効果的です。

じゃがいもと同様に、カロリーが低く、栄養面でも引けをとりません。たんぱく質、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、カリウム、ミネラル、食物繊維など、筋肉合成や腸活に最適な栄養素が揃っています。肉や魚などたんぱく源となる食材とも相性がいいので、料理での使いやすさも抜群。そのまま蒸したり、煮たりするだけでも、おいしく食べられます。

エナジードリンクを飲むと一時的に元気になるが…

疲れると甘いものが無性に食べたくなること、ありませんか?

これは血糖値が下がって疲れを感じると、不足したエネルギーを手っ取り早く補うために体が糖質を欲するから。しかしこの欲求に従ってしまうと、かえって疲れが倍増する恐れがあります。

確かに糖質を摂取すると、効率的に生み出されたエネルギーがすみやかに脳や体に届けられ、一時的に疲れが軽くなって頭が冴えたような感覚になります。しかし、血糖値が下がった状態でいきなり糖質をたくさん摂取すると、血糖値が急上昇する「血糖値スパイク」が起こり、膵臓すいぞうからインスリンが過剰に分泌されます。上がりすぎた血糖値をもとに戻すためです。すると今度は血糖値が急降下して下がりすぎを起こし、疲労感やだるさ、イライラなどを招いてしまうのです。

また過剰なインスリン分泌によって余った糖分は、脂肪細胞に蓄積されてしまうため、肥満の原因にもなります。こうして「血糖値スパイク」による血糖値の乱高下が繰り返されると、膵臓に負担がかかって糖尿病リスクも高めることに。

様々な種類のエナジードリンク
写真=iStock.com/IvanMiladinovic
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コンビニに売られている糖質たっぷりエナジードリンクなどは、集中力をいっとき高めるには効果がありますが、数時間経つと効き目が切れてどっと疲れが出たりしますよね。これはまさに血糖値スパイクが起こっている証拠で、体のことを考えると、頻繁な摂取はおすすめできません。