肌はたんぱく質の摂取量の影響をもっとも受けやすい場所

間違ったダイエットなどでたんぱく質の摂取量を減らすことで、肌のツヤがなくなったり、シワっぽくなったりするのも、こうした体のシステムが関係しています。肌は、たんぱく質の摂取量の影響をもっとも受けやすい場所と言っても過言ではありませんから、美肌を保つために毎日、たんぱく質をこまめに摂取することが必要不可欠です。

肌を気にして顔をさわる女性
写真=iStock.com/kazuma seki
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またたんぱく質は、肌のハリやみずみずしさを保つコラーゲン産生にも欠かせません。肌の弾力を支える真皮しんぴも、ほとんどがコラーゲンでできています。このコラーゲンを産生する線維芽せんいが細胞は、年齢とともに数が減少し、細胞の働きも衰えていきますから、年をとるほどたんぱく質をしっかり摂ることが大切になります。

コラーゲンを効率的に増やすコツは、たんぱく質と一緒にビタミンCと、鉄や亜鉛などのミネラルを摂ること。ドライフルーツなどにも含まれているので、ヨーグルトと一緒に食べてもいいでしょう。

コラーゲンは肌だけでなく、骨や粘膜、靭帯じんたい、血管の材料でもあり、全身の健康にも関わってきますので、増やしておいて損はありません。肌荒れや肌老化に悩む人は、「たんぱく質の1日の必要摂取量が足りているか」「時間に偏りなく3食こまめにたんぱく質を摂れているか」をチェックしてみましょう。もし、十分でない場合は、明日からでも実践してみてください。6週間もすれば肌の様子が変わってくることでしょう。高い美容液は、それから手に入れても遅くはありません。

じゃがいもは非常に優秀なダイエット食材

巷に浸透している“ダイエットの常識”には、間違った情報が数多く存在しています。

「じゃがいもやかぼちゃなどの根菜類は糖質が多く、ダイエットに向かない」という情報もしかり。じゃがいもは非常に優秀な食材で、炭水化物食材の中でも圧倒的にカロリーが低く、栄養バランスも抜群です。

欧米では昔から主食として使われ、完全栄養食として愛されてきました。実際に白米と比べてみても、白米150gは230kcal、糖質含有量約55gなのに対し、じゃがいも150g(中くらい1個)は80kcal、糖質含有量は約12gほどしかありません。イメージよりもずっとヘルシーなことがわかりますよね。

じゃがいもの代表的な栄養素は、たんぱく質、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ミネラルなどで、筋肉の合成に必要な栄養素がすべて揃っています。そのバランスの良さから、脂肪をできる限り絞って、筋肉を増強するビルダーの人たちからも好まれるほどです。

食物繊維も豊富で、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が両方含まれているため、便秘の解消にも効果的。さらにむくみ解消作用のあるカリウムも含まれているなど、ダイエッターの心強い味方になってくれます。