シャワーの水圧を細かく調整
本当になにげないことではあるが、ドーミーインの大浴場を利用していて、ありがたいな、と思うのは洗髪中にシャワーが勝手に止まらないこと。ホテルに限らず、温浴施設などでも「一定時間が経過するとシャワーが止まってしまう問題」は避けられない宿命のようになっているが、たとえば洗髪中にストップしてしまうと、こちらも目を開けることができないので、とても不便なのだ。止まらないうちに急いでシャンプーして……となると、本末転倒である。
「そういう部分に気づいていただけるのはありがたいですね。せっかくお客さまにくつろいでいただくための大浴場ですから、そういうストレスを感じさせてしまうような要素は極力、なくすように努力しています」
「シャワーでいえば水圧にもこだわっています。あまりにも弱いとやはりストレスになりますし、あまり強すぎても使いにくいですよね? ちょうどいい強さになるように細かく調整しています」
入浴のあとの「ちょっと得をした感覚」
「最近では(美容ブランド)『リファ』のファインバブルのシャワーヘッドの導入を進めていまして、こちらは女性のお客さまに大変、ご好評をいただいています。シャワーだけでなく、ドライヤーも、新しい施設ではダイソン製のものをご用意させていただいています」
もはや使い勝手の良さを飛び越えて、ちょっと贅沢なリフレッシュ空間になっているのが最近のドーミーインの大浴場である。
たしかにリファ製のシャワーヘッドは女性にとってのときめき案件だし、ダイソンのイヤーは筆者も思わず使ってしまった。そんなに美容に気をつかっていないので、これらのアイテムは自発的に購入しようとは思わないけれど(なにげにお高いものなので……)、一度は使ってみたいと誰もが思っているものではある。大型家電量販店に行けば、その場でお試しすることもできるかもしれないが、実際に入浴したり、洗髪したあとに乾かしたりする行為は、大浴場でなければ試すことはできない。そういった体験も「ちょっと得をした」感覚につながる。