「プロポーズのタイミングを間違えたら嫌われてしまうかもしれない」
「プロポーズしても断られるかもしれない」

敦士さんの自信のなさや不安感は手に取るように理解できた。

こういう時に仲人の連携プレーは役立つ。まずは久乃さんの仲人から現在のお気持ちを聞き出す。お相手仲人からは「久乃さんも敦士さんとの結婚の意志が固まっている」ということだった。

お互いの意志が確認できたところで、すかさず敦士さんとプロポーズの段取りを相談する。相談所では男性からプロポーズをするという昔ながらのならわしがある。

敦士さんは銀座のフレンチレストランを予約して、久乃さんにプロポーズをした。緊張している敦士さんの言葉に久乃さんは耳を傾けながら、そっと手を握っていてくれたという。

冬の公園で手をつなぐカップル
写真=iStock.com/kazuma seki
※写真はイメージです

自分で結婚相手を決められない人は多い

敦士さんが7年間の婚活で悩み続けた「元カノ現象」はたったの1、2カ月で解消してしまった。しかも即座に見つかったお相手と5カ月の交際期間で成婚したのである。

こういったケースは結婚相談所ではまれなことではなく、むしろ頻繁にある話である。

昔から結婚はタイミングと勢いだと言われる。結婚したいと思った時が婚期であり、その時に誰がそばにいるかで決まってくる。ただし、これは自分で「この人と結婚したい」と自分で決断できる人に限られるのが現実なのだ。

アプリで気軽に出会える時代になっても、人間の方はなかなか変わらない。技術が進んで選択肢が増えたことで婚活の悩みは逆に深まっているように思う。だから結婚相談所や仲人というアナログな存在が必要とされるのだろう。

自分で決められない人は多いが、少し背中を押すことで縁談は一気に進み出す。

うまくいかなかった恋愛の先にも可能性が息を潜めているのだ。

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