試験勉強は「長さ」ではなく「知識の絞り込み」で決まる

このBさんのように、限られた時間を活かす勉強をすることで、極端なくらいに知識を絞ることになります。じつは、そのほうが本当に必要な力のみを、ピンポイントに鍛えることができるようにもなるものです。

目標を決めて、それに向けて力を発揮するためには、割り切ってポイントを絞ったほうが、いい結果が出ることがけっこうあります。資格試験の勉強が、まさにそうなのです。ですから、勉強時間が長いか短いかは、試験勉強で合格するための能力アップと、必ずしも関係があるわけではありません。重要なのは、試験突破に要求される知識だけを最短距離で身につけ、合格点に至るまでの問題を解く能力を鍛えることです。

誰にとっても、1日は24時間しかありません。また、Aさんのように時間を確保すればいいというわけでもないのです。

勉強時間の長さにこだわっていると、仕事を辞めるという選択肢を選んでしまう危険性もあります。

まずは勉強時間を短縮することはできないか考えてみましょう。それがあなたの合格への時間も短縮することになりえます。

授業内容を聞き逃さない人ほど落ちやすい理由

「よく聞いておけよ。これから言うことは試験で重要だからな」
「いいかぁ、1度しか言わないからなぁ」
「じゃあ、言いますね。○○は○○です!」

言い終わるかどうかのところで、キンコンカンコーンとチャイムが鳴り、決めゼリフでも言ったかのようなドヤ顔で教室を出ていく講師。

その背中を見ながら、うっかり聞き逃してしまった人は、慌てて「えっ、いま最後なんて言ってた?」と周囲に聞いて回ることになりますよね。

ここでも、真面目で実直なAさんは授業に集中し、講師が「1度しか言わないよ」と言えば、耳を澄まして、しっかり聞こうとします。

じつはAさんタイプの人は、人の話を聞きすぎることが問題の1つになっています。幼いときから「人の話をしっかり聞きなさい」と親に教えられ、それをいまでも変わらず守っているのです。

このタイプの人には次のような弊害があり、しかもその自覚がありません。

・真面目に人の話をすべて聞きすぎると疲れてしまう
・人の話を聞きすぎることで、自分で判断ができなくなってしまう
・人の言うことを信じすぎて、かえって不安になってしまう

このようなことが、試験に落ちる原因にもなることはあまり知られていません。ただ、よく考えてみてください。