マイカーの固定費を安くするにはどうすればいいか。ファイナンシャルプランナーの内藤眞弓さんは「任意の自動車保険は生活状況の変化にあわせて見直したほうがいい。たとえば子どもが運転する機会が少ない場合、1日単位の保険に切り替えれば保険料を減らすことができる」という――。
自動車保険を節約したい時はどうするか
ガソリン代の高騰が家計を直撃しており、マイカー保有者は、せめて自動車保険だけでも安くできないかと考えるのではないでしょうか。しかし、運転中の事故で億単位の賠償責任が発生することもあるリスク。そんな巨大リスクをカバーする自動車保険を、保険料の安さだけで見直してよいものか、判断に迷うところです。
4月は転勤や退職、子どもの卒業や独立など、これまでとは家族構成が変わったり、日常生活が大きく変化する時期でもあります。車の利用スタイルにも変化があるかもしれません。自動車保険も実際の利用スタイルに応じた見直しをしておかないと、イザというときに必要な補償が得られず、生活設計が根底から狂うことになりかねません。
次のような生活シーンを事例に、なぜ見直しが必要なのか、リーズナブルな見直しや加入方法などを見ていきます。
・子どもが親の車を運転するようになった
・友人の車を借りて運転するとき
・通勤で車を使うようになった
・車を手離したいが、せっかくの等級がもったいない
・補償はあきらめず保険料は抑えたい
・友人の車を借りて運転するとき
・通勤で車を使うようになった
・車を手離したいが、せっかくの等級がもったいない
・補償はあきらめず保険料は抑えたい
補償対象外の子どもが事故を起こしたときのリスク
まずは、子どもが運転免許を取り、親の車を運転するようになったケースです。
子どもが小さいうちは、家族で買い物やドライブに出かける機会が多いものです。そんなときに運転するのは親ですから、おそらく自動車保険もそれを前提とした契約内容になっているのではないでしょうか。
もし、契約内容を見直さないまま、補償対象外の子どもが運転中に事故を起こしたとしても、自動車保険からの補償はなく、修理費や賠償金などは全額自己負担となってしまいます。
さらに、通常は保険会社が行ってくれる事故の相手方との交渉も、すべて自分で行わなくてはなりません。このような事態を避けるためにも、実態に合わせた見直しを行うことが大切です。