【つきじい】やる気満々の国民軍を天才ナポレオンが指揮したのだから無敵じゃった。

【つきじい】敵をフランスから追い払い、逆に国外へ攻め込んだ。

【小太郎】なるほど!

【つきじい】このまま連戦連勝を続ければ、ヨーロッパを統一できるかもしれない、フランス革命の理想が、全ヨーロッパで実現できると彼は考えた。

【小太郎】だんだん話が大きくなってきた!

【つきじい】実はずっと昔にヨーロッパが一つの国だったことがある。何という国かな?

【小太郎】うーん……。

【つきじい】ローマ帝国じゃ。だからナポレオンは、現代のローマ帝国をつくり上げようとした。自分がその皇帝になろうと考えたのじゃ。

【小太郎】なんか……ブッ飛んでる……。

【つきじい】フランス国民は熱狂し、ナポレオンは国民投票で皇帝に選ばれた。

国民投票で選ばれた皇帝はオーストリア、ロシアに侵攻

【小太郎】つきじい、王と皇帝って違うんですか?

【つきじい】王は一国の君主、皇帝はヨーロッパ全体の君主じゃ。当時、皇帝は二人いた。オーストリアとロシアじゃ。

【小太郎】どうして二人いたんですか?

【つきじい】古代のローマ帝国は東西に分裂した。西ローマ皇帝はオーストリアの「神聖ローマ皇帝」、東ローマ皇帝は「ロシア皇帝」が受け継いだのじゃ。

【小太郎】なるほど!

【つきじい】そこにナポレオンが割り込んで、「オレも皇帝だ!」と言い出した。

【小太郎】これは、もめますね。

【つきじい】ナポレオンはオーストリアに攻め込んで、黙らせた。しかしロシア皇帝アレクサンドルは抵抗を続けた。これを倒せばヨーロッパを統一できる!