受験生に掛けてもいい「魔法の言葉」なんてない

×掛けた方がよい言葉は?

ここまで、掛けない方がよい言葉ばかりをご紹介してきましたが、それでは、この時期の受験生・浪人生にはどのような言葉を掛けるべきなのでしょうか。

正直に申し上げますと、そのような言葉はありません。正確には、受験生の領域にはたとえ親であろうとも、いたずらに踏み入るべきではないのです。

親からすれば、大学生目前と言えども、まだまだ子供に映るかもしれません。ですが、本人たちからすれば違います。特に浪人生は、これまで戦ってきた1年間の受験戦争を経て、ある程度の自信と実力が身についた、大人候補生とも呼ぶべき存在です。

大切なのは「孤独」を埋めてあげること

受験生は、一日の多くを一人で過ごします。一人で勉強し、一人で休憩し、一人で戦いに出ます。あまりに子供扱いしても、大学受験という長丁場を一人で走りぬく力は身につきません。

布施川天馬『東大式時間術』(扶桑社)
布施川天馬『東大式時間術』(扶桑社)

必要なのは、一人の個人としての信頼を置いてあげることです。「まだまだ子供なんだから」と思わず、「きっと大丈夫なんだろう」と信じて、あまり干渉しないことが、何よりも子供のためになります。

それでももし、心配で何かしてあげたいというなら、「いってらっしゃい」「おかえり」などのあいさつを欠かさないようにするとよいでしょう。受験生は、軒並み孤独な存在ですから、どうにかして社会的なつながりを維持する必要があります。その中でも、今挙げたような言葉は、家族間のつながりを再確認するうえで、何よりも有効であると思うのです。

【関連記事】
「お金持ちだからではない」頭のいい子が育つ家庭に共通する"幼児期のある習慣"
東大合格者数41年間1位…開成が今「家でこれだけはやらせてほしい」と力説する"家庭教育"の中身
「すべての親は真似するべき」ヒカキンの親が絶対にやらなかった"あること"
「塾の成績がほぼ最下位から1位に」3カ月で急成長した小6の親が送り迎え中にした"ある会話"
国立大付属小学校で教員35年の結論「子育てに失敗なし。放っておけばいい」と断言するワケ