優先するのは「教育資金」
日本学生支援機構の「学生生活調査(令和2年)」によると大学生の学費と生活費の合計は、年間181万円です。ただし新型コロナの影響で金額が下がっていることも考えられます。前回調査(平成30年度)は、年間191万円です。まあ、年間200万円は必要だと考えた方がいいでしょう。平均で800万円の準備が必要です。目標を1000万円にしておくと、安心できると思います。
とはいっても1000万円に届かなくても大丈夫。足りない分は、子どもにアルバイトを頑張ってもらうとか、生活費を切り詰めながらやりくりする、奨学金を借りるなどの方法があります。
お二人ということで、まずは約2000万円を目指しましょう。老後資金2000万円問題の前にそのくらいは必要になってしまうかもしれません。
まずは、「教育資金を優先して考えたほうがいい」というのが、私のアドバイスです。
一般NISAで1200万円の資金を準備
そこで、夫婦で「つみたてNISA」や「一般NISA」を利用して、教育資金の準備をすることのほうを優先してもらいました。
とはいえ「つみたてNISA」だけでは心もとないと思います。2024年以降はつみたてNISAの上に一般NISAを積み上げられる新制度が始まるので、「一般NISA」を利用しながら、年間120万円ぐらい積み立てるのはいかがでしょうか。
「NISA」をオススメする理由は、税制優遇があるからです。「つみたてNISA」の商品を参考にして選ぶようにすると信託報酬が低いものが中心なので、投資の初心者向きの商品が揃っています。
夫婦2人だと240万円の枠が使えます。非課税枠は5年間なので1200万円の資金を準備できます。これで、お子さま2人の入学資金と2~3年分の学費の準備になると思います。
子どもの学費というのは、期間がほぼハッキリしているので予定が立てやすい資金です。それに比べて老後資金とか介護資金というのは、期限がわからないので予定が立てにくい資金になります。