落とし穴② 要介護になった!
また介護や認知症になったら、さらにお金が必要になるかもしれません。介護費用の総額は平均約500万円程度必要になります(生命保険文化センター調べ)。そのときのために、余裕資金は別に準備しておきたいです。
元気なうちに旅行などして、楽しんでおきたいという気持ちはとてもよくわかります。でも、元気が無くなったとき、そして介護が必要になったときもお金は必要なのです。
また、施設介護の場合にはさらに費用がかかります。有料の高齢者施設に入居をしようとすると、それこそ入居金が数千万円、月額数十万円のところもあります。
ちなみに、「最後は特養(特別養護老人ホーム)に入ればいい!」なんて考えているなら、それほど甘くはありません。特養の入居要件は、要介護3以上でないと入れないのです。つまり、かなり要介護度が進まないと入居できません。その間は困ることになります。
やはり、ある程度の備えをしましょう。
落とし穴③ 企業年金が終了!
企業年金がある人は、公的年金の上乗せになるので、生活費にゆとりがでるかと思いますが、有期年金が多いということに注意してください。
以前の企業年金は終身で受け取れるものが多かったのですが、いまは5年、10年、15年という有期型の年金がほとんどです。企業年金が終わって一気に生活が厳しくなったという話はよく耳にします。
たとえば、企業年金を月5万円受け取っていたのが、なくなった場合を考えてください。老後資金から毎月5万円ずつ多く取り崩していけば一気に老後資金が底をついてしまいます。そうなる前に生活費を見直して節約すること心懸けるようにしなければなりません。