【速水】その意味では、あえて女らしさを捨てないことがポイントかも。「私は男なんかに負けないくらい仕事ができるのよ!」って鼻息荒くしている女に限って、周囲から煙たがられて消えていく。ほどよく女らしさを漂わせつつ、男性上司とも屈託なくゴルフにも行ける女が、結局彼らと仲良くなって出世していっている。
【青木】そういえば、かつて私が憧れていた女性上司は、キャリアと家庭を両立させていた、当時その職場で唯一の女性。でも後日、彼女は社長の愛人だという噂が流れてきたんですよ。「やっぱりかぁ」と思いましたね。
【姫川】トップの愛人になるくらいでないと女は出世できない?
【青木】というか、「ああ、どんなに仕事ができても、女だとこういわれる運命なんだな」と。事の真相は誰も知りませんから。
【北島】男だったら実力といわれ、女だったら愛人といわれ……。
【青木】そう。でも、それに対して拒絶反応を示したらこっちの負け。笑ってかわすくらいの余裕がないと。
【速水】大切なのは、男に「こいつは敵」と見なされないこと。
【北島】それでいくと、カツマー(経済評論家・勝間和代さんの信奉者)ってどう思います? 最近、どの職場にも増殖中ですが。
【姫川】私は勝間さんにはなれないけれど勝間さんから学ぶべきことは多い。結婚も子どもも仕事も持ち、離婚もしてる。人生の経験値高いし認知度もすごい。
【青木】でも、一般人が彼女を目指すのはリスクが高いかなぁ。