誘惑から「逃げきれなかった」ときの対策も立てておく

そして、誘惑に負けないための次善の策は、誘惑に直面してしまったときの対処法を決めておくことです。

誘惑に直面したそのときに「どうしようか?」と考えると、誘惑に負けてしまうことが多くなります。自分にとって理想的な行動を先に決めておき、その通りに実行することに集中すると、誘惑に勝てるチャンスが高まります。

例えば、「リビングに行ったときに家族がテレビを見ていても、自分は一緒に見ないで、部屋に戻って勉強を続ける」といったことを、事前に決めておくのです。

テレビのついているリビングルームから出ていく子供
イラストレーション=伊藤ハムスター

これら2つの戦略を使えば、誘惑に負けてしまう確率をかなり減らせるでしょう。

菊池洋匡『小学生の勉強は習慣が9割』(SBクリエイティブ)
菊池洋匡『小学生の勉強は習慣が9割』(SBクリエイティブ)

目的・目標を達成するには、達成につながる行動をしなければいけません。そして、その達成につながる行動の邪魔になってしまう行動は、コントロールできなければいけません。

テレビもゲームも、決してそれ自体が悪いものではありませんが、やはり現実的には勉強の妨げになることが多いものです。

ですから、適切な量にコントロールできなければいけません。

お子さんが好きなことは、「ある程度はやらせてあげたい」とあなたもきっと思いますよね。ですから、誘惑と上手に付き合うこれらの方法を教えてあげてくださいね。

【ポイント】
・誘惑には「戦わずして勝つ」ようにする
・そもそも誘惑が少ない環境を構築する
・誘惑から逃げきれなかったときの対処方法を事前に決めておく
(イラストレーション=伊藤ハムスター)
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