うつ病の増加が社会問題化し、うつ病に対する認知度も高まってきた。とはいえ、うつ病に対する誤解も多い。
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急増する気分障害患者
急増する気分障害患者
最近、「プチうつ」「新型うつ」といった言葉を耳にすることがあるが、私の見解では、それらはうつ病ではない。確かに、近年のうつ病の国際的な診断基準では、単に気分の落ち込みがひどいケースでもうつ病と診断されることが多い。しかし、本来、うつ病は一時的な感情の起伏によるものではなく、正常な精神状態が質的変化を起こしたものなのだ。
精神医学では、いわゆる中核的なうつ病の気分を「抑うつ気分」と呼ぶ。人間は正常な精神状態であれば、喜怒哀楽といった感情を自然に表す。ところが、抑うつ気分になると、そうした感情表現が乏しくなる。重症になると、無表情になり、文字通り無感情の状態になってしまう。
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