やる気があれば効果は出る

家で勉強するホームスクールという道を選んだ場合に、活用を検討していただきたいのが、AIアプリです。

AIの教材は無学年式、つまり「小学校1年生はこの単元」というくくりがないものがほとんどです。人によってできることとできないことがあるという考えに基づいていて、個人個人に合わせた課題で学べるのです。AIを使って、できるところからやっていくことが可能です。

よく知られている教材としては「スタディサプリ」と「すらら」の2つがあります。教材に関しては、本人のやる気さえあれば、どのアプリでも学習効果は出ると思います。どのアプリを使うかよりも、本人がやる気になれるかどうかが肝心です。

最近ではYouTubeを教材として活用する人も増えてきました。高等学校卒業程度認定試験(旧大検)を受けるために、YouTubeで勉強したという人を何人も知っています。この試験に合格すれば、高校を卒業していなくても、高校卒業と同程度の資格が認められ、大学・短大・専門学校の受験資格を得られます。

YouTubeに関しても、どのYouTuberがよいというのは、あまりありません。大事なのは子どものやる気です。おそらく子どもにやる気があれば、子ども自身が優れた動画を見つけてくるでしょう。

また、コロナ禍の休校期間にリモート授業の重要性が認知されました。いじめがあって学校に来られない子や教室に入りづらい子も、オンラインで授業を受けられました。

平日にディズニーランドに行きたいから、土曜にリモートで勉強を終わらせる、という選択肢も近い将来できるかもしれません。そんな可能性を今だからこそ検討できると思いますし、選択肢を用意するという意味でも重要だと思います。

タブレットを操作する女性
写真=iStock.com/show999
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学校との向き合い方を決める

学校は、担任の先生が変わるごとに、対応が変わってしまい、親や子どもが振り回されてしまうことも多いと思います。先生にとっては、40人ほどの生徒のうちのひとりです。

保護者の方のほうが絶対に子どものことを考えていますので、子どもにとっていい方法や環境を整えてあげてほしいと思います。

「わが家ではこうしよう」と、学校との向き合い方を決めるのも大切です。「週2日だけ学校に行く」でもいいんです。塾やAIアプリ、YouTubeもありますし、勉強の遅れはいくらでも取り戻せます。